2022年12月23日に全世界のNetflixで配信開始になった

『ナイブズ・アウト: グラス・オニオン』

。

全世界で$309,232,797（約400億円）の興行収入を記録した

『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』

の続編ということで高い期待を集めていましたが、配信開始から僅か数日間でユーザーの総再生時間が1億時間を突破。

これまでNetflixは、

『ドント・ルック・アップ』

、

『レッド・ノーティス』

、

『グレイマン』

など、多くのユーザーが視聴したエンタメ作品を多数制作。

『ナイブズ・アウト: グラス・オニオン』

は上記の作品と比較してもレビューサイトでの評価が高く、新たにNetflixを代表するエンタメ作品が誕生しました。

そんな

『ナイブズ・アウト: グラス・オニオン』

のトリビアをご紹介します。

撮影時期にはコロナのピークは過ぎていた？

『ナイブズ・アウト: グラス・オニオン』

ではキャストが演技中にマスクを着用するシーンが登場。

『ナイブズ・アウト: グラス・オニオン』

の撮影が開始されたのは2021年6月から。
すでに海外ではマスクの着用率が減少し始めていた時期ですが、映画の舞台設定は世界的にコロナのピークだった2020年5月。
当時はロックダウンの時期だったことで、コロナ渦の時代を象徴する作品でもあります。

エドワード・ポウィス・マザーズ著『Cain's Jawbone』が示唆するストーリー

エドワード・ポウィス・マザーズが1934年に出版した『Cain's Jawbone』が

『ナイブズ・アウト: グラス・オニオン』

の序盤に登場。

『Cain's Jawbone』は殺人ミステリーパズルで、ページが間違った順序で構成されていることが特徴。
読者が正しい順序に並び替えることで犯人がわかるようになっていて、時間軸が変わる

『ナイブズ・アウト: グラス・オニオン』

のストーリーを示唆しています。

映画『ファイト・クラブ』出演時のエドワード・ノートン

エドワード・ノートン演じる億万長者マイルズ・ブロンのプライベート・アイランドに飾られている肖像画。
これはイギリスの画家ルシアン・フロイトにインスパイアされたもので、デザイナーが映画『ファイト・クラブ』出演時のエドワード・ノートンの写真を送って描いてもらったもの。

前作に続いて登場したトマス・ピンチョンの長編小説『重力の虹』

フィットネスのトレーナーとしてカメオ出演を果たしたセリーナ・ウィリアムズ。
その手に持っていたのはトマス・ピンチョンの長編小説『重力の虹 (Gravity's Rainbow)』。

1973年に発表された760ページという莫大な文字数の小説は前作

『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』

で「誰も読んだことのない本」というセリフで言及されています。

豪華過ぎるカメオ出演

前作

『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』

と同様に

『ナイブズ・アウト: グラス・オニオン』

でも豪華なカメオ出演が実現。

ヒュー・グラント

ダニエル・クレイグ演じるブノワ・ブランの自宅から登場したのはヒュー・グラント。
エプロン姿は同棲生活を送っていることを想像させましたが、ヒュー・グラントはインタビューで「ジェームズ・ボンドと結婚した」と発言しています。

アンジェラ・ランズベリー、スティーヴン・ソンドハイム、ナターシャ・リオン、カリーム・アブドゥル・ジャバー

コロナ禍ではオンラインを通してのコミュニケーションが一般化しましたが、ゲームもコミュニケーション・ツールの一つとなり、人狼ゲーム「Among Us」が世界的に流行。

ダニエル・クレイグ演じるブノワ・ブランもうんざりしながらも自粛生活を送り、友人たちと「Among Us」をプレイ。
その友人役に『ジェシカおばさんの事件簿』の

アンジェラ・ランズベリー

、ライアン・ジョンソン監督がお気に入りの映画『シーラ号の謎』で共同脚本を務めた

スティーヴン・ソンドハイム

、『ロシアン・ドール: 謎のタイムループ』の

ナターシャ・リオン

、『フライングハイ』の

カリーム・アブドゥル・ジャバー

、4名の豪華キャストがカメオ出演。

共通点は殺人ミステリー作品への出演で、

ナターシャ・リオン

はライアン・ジョンソンがプロデュースしたドラマ『Poker Face』に出演しました。

ライアン・ジョンソン作品でお馴染みのジョセフ・ゴードン＝レヴィット、ノア・セガン

ライアン・ジョンソン作品でお馴染みなのがジョセフ・ゴードン＝レヴィットとノア・セガン。

ジョセフ・ゴードン＝レヴィットは前作

『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』

の冒頭でアナ・デ・アルマス演じるマルタ・カブレラが見ているテレビシリーズの出演者として声だけで出演。

『ナイブズ・アウト: グラス・オニオン』

でも1時間に1回鳴り響く「ドーン！」という声だけのカメオ出演。

ジョセフ・ゴードン＝レヴィットは「ライアン・ジョンソンの作品には全て出演したい」と公言していて、他にも

『LOOPER/ルーパー』

、

『BRICK ブリック』

、

『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』 (カメオ)

、

『Poker Face』

などに出演しています。

ノア・セガンも

『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』

などライアン・ジョンソン作品ではお馴染みで、友人関係でもあります。
前作

『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』

では警官役として出演し、

『ナイブズ・アウト: グラス・オニオン』

ではエドワード・ノートン演じるマイルズ・ブロンの豪邸で暮らす謎の人物として出演。

商品のプロデューサーとしてジェレミー・レナー、ジャレッド・レト

ジェレミー・レナーはホットソース、ジャレッド・レトはコンブ茶のプロデューサーとしてその商品が

『ナイブズ・アウト: グラス・オニオン』

に登場。
どちらも実際には販売されていない架空の商品となっています。

ビートルズへの言及

『ナイブズ・アウト: グラス・オニオン』

で監督と脚本を務めた『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』のライアン・ジョンソンはマイルズ・ブロンがガラス張りの豪邸に住んでいることから音楽アプリで「グラス」と検索した、とインタビューで発言。
検索結果に出てきたのがビートルズの『グラス・オニオン』。

また、劇中でエドワード・ノートン演じるマイルズ・ブロンは『グラス・オニオン』が収録されている『ホワイト・アルバム』の楽曲『ブラックバード』のギターを演奏しています。